共働き、両親頼れない!けど2人目産んじゃった(・ω・)ノ

下の子は年中(早生まれ1歳児入園)、上は小2。フルタイム共働き(産育休×2)→現フリーランス。生活実況ブログ☆

初めて赤ちゃんを連れて、新幹線に乗ったときのこと。

お題の心温まるマナー……とは少し違うかも知れないけれど感謝している話です。


上の子が赤ちゃんだった時のこと。


遠くに住む、夫の祖父が危篤になりました。

夫が大好きなおじいちゃん。


平日の夜、新幹線に夫婦と赤ちゃん、大荷物で乗り込みました。


急なことで、隣同士の席はとれなくて。

窓側の一列はびっしり疲れたビジネスマン。

みな、目を閉じて、シーン。

とても静かな車両。


家族は私たちだけ。


通路側の席だけ空いています。


前に赤ちゃんを抱いた私、後ろに夫。


隣でうたた寝しているスーツの男性に申し訳なく思いつつ、そっと座りました。


シーンとしている車内、赤ちゃんが何か言葉を発するたびにビクビクしていました。

夫はパニックになっていて、携帯を握りしめこわばった表情をしています。


窓側のビジネスマンが目を覚ましてこちらを見ました。


「起こしちゃった!」と思って、「すみません」と謝ると、


機嫌が悪くなるでもなく、「席を代わりましょう」と立ち、夫と交代して下さりました。


これが、とてもありがたかったです。


初めての赤ちゃん連れの長旅。

初めて行く場所。

緊張、不安、焦り。


夫のことも気がかりでした。


赤ちゃんを見ながら、時折夫の背中をさすり励ますことができたのも、席を代わってくださった方のお陰。


オムツ替え、電話にと、席を立つ私たち。

シーンとしている車内では、さぞかしうるさかったと思います。

でも、だれに舌打ちされるわけではありませんでした。


無事に降りる駅に着いた時に後ろの座席をみると、そのビジネスマンはもういらっしゃいませんでした。


義祖父はICUで目を閉じていました。


看護師さんに「耳は聞こえますよ」と教えられて、耳元で「おじいちゃん」と涙ながらに訴える夫。

「ひ孫を連れてきたよ」と、私も促されて入り、赤ちゃんを見せて挨拶をしました。


お見舞いにきていた夫の親族の方々と挨拶し、夜遅いので一度帰ることになりました。


夫は「おじいちゃん、また明日くるからね。頑張ってね。」と強く言ってから病院を後にしました。


親族宅に着いてすぐ、

電話がなりました。


おじいちゃんが息を引き取った、と。


あの新幹線で、誰にも咎められずに3人で乗ることができてよかった。


あの精神状態で、誰かに「ウルサイ」と言われたり、冷たい視線を投げられたら、泣き崩れていたかもしれません。


赤ちゃん連れ、子連れは、平日の新幹線に乗るな。グリーン車に乗るな。

という声を聞くことがあります。


出張で疲れているところ、子連れは目障りだと思いますが、温かく見守って下さるとありがたいです。

席を代わってくださった方、心より感謝申し上げます。有難うございました。


特別お題「心温まるマナーの話」by JR西日本
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